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2008.03.22

イースターを前に

明日はイースター。

キリスト教の信者たちにとっては、クリスマスよりもイースターの方が、どちらかと言えばより意味深い記念日だし、この日に合わせて洗礼を受ける準備を進める方々も多く、新しい仲間が増える時期でもあるので、個人的な準備だけでなく、教会という共同体としてもいろいろな準備を整えてイースターを待ち望んでいる。

まだ看護学生だった頃にも、入院中の患者さんの中でクリスチャンの方々は、当然イースターを指折り数えるようにしていて、自分の抱える痛みや苦痛を捧げ物としながら祈って居られる姿を、よく目にしていた。 もう医学的に死期が迫っているような状態の患者さんが、主治医に「先生、なんとかイースターまではもたせてくださいね。 それさえ過ぎれば、もう何も望むことはありませんから。」と、回診時に息も絶え絶えに、しかしながら、どこかあっけらかんと訴えているのを横で聞いて、イースターが如何に重要な日なのか、驚いたような記憶もある。

今の自分があの患者さんに会っていたら、どんな言葉をかけているのだろうか?、と、時々何の脈絡もなく、突然横顔を思い出すことがある。 もう名前すら思い出せないのに。 あの病室の、あそこのベッドで横たわっていた、あの患者さん。 あの夜にMemoriaに泊まったあのお客さん・・。 そして、そんなたくさんの『あの人たち』に育ててもらったのだな、と、感謝する。

不思議なことに、どんなちっぽけな経験であっても、大抵そこには自分以外の誰かがいる。 会話をしたり、相対していたり、誰かと一緒だったりというだけではなく、頭の中で考えたり、心の中で思い出したりしていることも含めれば、ほとんどいつも独りではない。 宗教的言い回しを使えば、「大いなる力のある方が、自分の為にその人を遣わされた。」ということになるのかもしれないが、そんなたいそうなことでなくても、「独りでは何もできない私でも周囲のたくさんの人が支えてくれている」、と言うくらいは出来るんじゃないかと思う。

穏やかにあらゆることに感謝しながら、今年のイースターを喜びたい。

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