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2008.05.31

びりびり感は前世の記憶

手元にトリスがある。 トリスは私が生まれる前からあったウィスキーなのに、記憶が正しければ、実際に飲むのは初めてだ。

小学校低学年で井上ひさし氏の名著「ぼくのおじさん」を読んで、文中の「トリスをのんでハワイに行こう」というCMコピーを知ったのが、多分トリスとの出会いだった筈だが、ウィスキーを飲んでいた時代の実家の父もトリスではなかったように記憶しているし、私が合法的に飲酒を許されるようになってからも、買ったり外のお店で飲んだりした覚えが無い。

とりあえずボトルに印刷されているサントリーさんお勧めの飲み方、HALF ROCK(同量の水で割って氷をたっぷり、とある。)で飲んでみると、なかなかインパクトが強くて面白い。 じゃじゃ馬系という印象で、「まったり」とか「穏やか」とは反対に位置する。 これはハイボールに適していると容易に想像されるが、残念ながら炭酸水が手元にないので、また別の機会に。(レモンスライスを一枚浮かせても、きっと上々のはず。) 

子供の頃ウィスキーボンボンを食べた時に感じたびりびり感があって、懐かしい記憶が一気に蘇ってきた。 さすが歴史のあるお酒は、やってくれることが違うな、などと妙に感心してしまう。 そういえば、浅草で「電気ブラン」を飲んだ時も同じ種類のびりびり感があって、ネーミングに納得したっけ・・。 知らないのに懐かしいお酒だ。 それも、私が生まれる以前の時代の懐かしさ。 極端な事を言えば前世の記憶のような。

普段口にするウィスキーとは全く毛色の違う別種のもの。 お酒は本当に奥が深くて面白いと思う。 こういうお酒が今の時代にもちゃんと残ってくれていること自体が価値なのかもしれない。

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コメント

トリスといえば、ポケット瓶。
昔、冬場に釣りするおっさんとかがチビチビやってましたね。

私にとっては、アンクルトリスより財津一郎のCMが印象に残ってます。「キビシー!」とかいうやつ。

投稿: Mr.Spice | 2008.06.01 20:30

Mr.Spiceさん。
そのCMも多分見ているんだと思うんですが、覚えていないんですよね。 すっぽ抜けているような感じ。

ポケットボトル持ち歩いている人も、最近すっかり見かけなくなりましたねえ。 お酒飲む人そのものが減っているんでしょうけれども。 なんだかちょっと寂しい気もしますが、時代の変化なので仕方ないですか・・。

(今日はお返事がオヤジ臭いな。)

投稿: リーボー | 2008.06.01 22:03

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