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2008.07.10

輪郭

結局事故に遭った同級生は、「帰らぬ人」になって帰って来た。 他の被害者の方々は未だに帰ることすらできていないので、それでもまだ帰って来られたことに感謝しなくてはならないのかもしれない。

当然ながら今回の件で多くの友人と連絡(そのほとんどはメールでのやり取りだが。)をとる機会を得て、色々な話をしている。 故人を偲ぶというよりは、もっと生々しいもの・・それぞれが持っている「記憶の中の彼の断片」を持ち寄って、もう一度彼を作りだそうとしているような感じ。 みんなが一握りずつの言葉という粘土を持ち寄って、彼の像の輪郭を形作っている最中のように思われる。

人は何の根拠もない割には、妙に確信を以て、あの人もきっとどこかで元気でやっているはずだ、と、思い込んで生きている。 特にそれが自分の身近だったり、知っている相手だった場合には強く表れて、何の疑いもしないもののようだ。 知っている分だけ逆に相手を信用・信頼して、思い込みが強くなってしまっているから、そこが崩れた時の動揺も大きくなるのだろう。

まだ「ご冥福を祈る」という心境にはなっていなくて、ただ彼の為に祈っている。 不思議なもので、「こんな風にして、彼がまたみんなを結びつけてくれたんだ。」、なんて、連絡を取っているみんなの誰一人口にしないことに、なんだか救われている。

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