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2008.08.01

お湯?水?

ご存知の通り、お茶の葉はお湯で抽出するのと、水を使うのとでは、全く風味の異なったものが出来上がる。 お茶に限らず、最近は水出しコーヒーも良く見かけるようになったし、水出し烏龍茶もある。 専門家に言わせると、「使う水の温度によって抽出される成分が違ってくるので、当然味わいも違うものになる」そうだ。

水出し系の利点は「クリアな出来上がり」に集約されるように思う。 色調は淡いことが多く、雑味がない純粋な印象。 特に日本茶においては、まったりとした甘さが強調されて、煎茶を使っても玉露のような印象に近づく。 低い温度の水を使うと、タンニンの抽出量が極端に少なくなるからだそうだ。 紅茶ではクレムダウンと呼ばれる、抽出液の温度低下に伴ってタンニンが白濁する現象を避けることもできる。 グラスに入れれば、美しく透き通った紅茶色を目で楽しむことができる。 一方の欠点は、とにかく時間が必要なことだろう。 思い立ってすぐに飲めるものではない。 最低でも1時間は欲しいから、計画的に前もって準備しておく必要がある。

私は紅茶党なので、夏は水出し紅茶もいろいろと作ってみたりする訳だが、個人的にはクリアすぎて物足りないような感想を否めなかった。 上品すぎるとでも言おうか、間違いなく美味しくはあるのだけれど、夏場は刺激的なものを体が求めるせいもあって、インパクトが弱すぎて物足りなかったのである。 「お湯と水の中間くらいの出来上がりになったら美味しそうだな」、と、思って、次の瞬間、「そんなことは、もしかしたら、なんでもないことなんじゃないか?!」、と、気付いた。 お湯が仮に100℃、水が15℃としたら、真ん中辺の60℃くらいのぬるめのお湯を使えばいいんじゃないか?、と。

何事もやってみなければ気が済まない性分である・・早速実験。 60℃というのはようやく指を入れられる限界位の温度だ。 やかんを中途半端に沸かし、通常と同じ分量の紅茶茶葉(ティーバッグのようなブロークンタイプではないもの)をポットに入れ、通常の分量のぬるいお湯を注し、蓋をして20分。 この時間は思いつきで、根拠もなく適当に決めた。 室温で自然に温度を下げながらじっくりと抽出させ、氷を入れたカップに注ぐ。

結果は、熱湯を使っていつものように抽出する紅茶に60%近づいた水出し紅茶が出来上がった。 渋みのバランスは狙った通りなのだが、水出し独特のまったり感が足りない。 もっと低い温度でもよさそうだ。 うーん、やはり一発では決まらないな。

近いうちにまたチャレンジして、自分好みの水出し方法を見つけたい。 こういった、あんまり意味のない「拘りの為の実験」は、アイデンティティーを確立してゆくプロセスのようで、嫌いじゃない。 でも、真夏のくそ暑い時期に、頭が働かない状況下でやる様な事でもないのかもしれないけれど・・苦笑。

 

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