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2008.10.19

山の秋は深まる

洗濯物を干そうと外へ出ると、大きなカマキリが同じくらいに育った別のカマキリを共食いしている。 ああ、もうそんな時期になったか、と、思いつつ、しゃがみ込んでしばらく見せてもらった。

秋の山は静かで、しょりしょりとカマキリが食事を進める音が聞こえるほど。

食べられている方もまだ生きているのに、じたばたと無駄に動いたりはしない。 既に何かを諦めたように落ち着き払って、食べられるがままにしている。 まるで生まれた時からやがてこうなることを知っていたかのように。

今季一番の木枯らしに吹かれながら、『捧げる』ということについてしばらく黙想した。 「一粒の麦が地に落ちて死ねば、やがてそこから麦が育ち多くの実を結ぶ」、という聖書の一節が浮かんでは消えしていた。

おなかいっぱいになったカマキリが卵を産みつける時期も、きっともうすぐ。 卵が地面から高い位置に産みつけられた年は、雪がたくさん降るらしい。 この冬はどうかな?

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