リンドウの青い花
うかうかしている内にずいぶん寒くなった。 落ち葉に埋もれて真っ青なリンドウが咲いている。 奥行きのある花の内側に秋空の青い色を溜めこんだみたい。
まさに落ち葉の季節真っ盛りで、毎日掃いてもまた次の日にはすっかり道が埋め尽くされている。 ちょっと前までは山桜や柿、今は俗に言う「ドングリの木。」(何種類もあるので総称で。) 配達にいらした方などは「きれいですね」とか「いかにも秋で、いい感じですね」とか、お世辞に言ってくださったりするが、こちらにしてみればワサワサと落ちてくるモンスターとの戦いで少々うんざり気味。 「ドングリの木」が終わると多分次はカエデの類に引き継がれる筈で、まだまだ先は長い。
葉を落とした枝からは、陽の光が地面に届くようになって山全体が明るい。 晴れた日にはウォーキング兼軽いランニングで、冬の一歩手前の断末魔のような陽射しを精いっぱい楽しませてもらっている。 気分転換でもあり頭の中の整理でもあり、気持ちのリセットでもあり、ちょっとした祈りの時間でもあり・・。
走り始める前に空を見上げて両腕を伸ばし青い色を深呼吸すると、自分もリンドウになったような気がする。
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