恒例『クリスマスの約束』
昨夜は諦めてビデオに収録しておいた、小田和正さんの『クリスマスの約束』をじっくりとしっかりと見る。
「心を解き放した人だけが使うことのできる力」というものの存在を、まざまざと見せつけられて、ぐいぐいと圧倒されっぱなしだった。
同じ一人の人を、遠くから、若い頃からずっと、言葉は悪いが「観察」し続けることはほとんど無いけれど、あんなに「閉じていた人」がこれだけ「開いた人」に変わっていったことに、驚嘆のような気持ちを覚える。 もう本当に失礼極まりない表現をさせてもらえるなら、みんなの前で唄える内に、みんなに作品を届けられる内に、それが間に合って本当に本当に良かった、というようなことを思った。
それはきっと、「閉じている人」を開くことができる多分唯一の力だ。 客席の人が、何も知らない人が見たら余りにわざとらしいくらいに、みんなして泣きながら聞いているのがその証だと思う。
私はどこまで心を解き放すことができているだろうか。 その力をどこまで誰かの為に使えているだろうか。
小田和正さんと私の間にある17年間のギャップは、私が子供の頃から決して縮むことなくずっとそのまんまに存在し続けている。 この先にある筈の私の17年間に辿り着くべきものを、事前に見せてもらえていることを、ありがたく心強く感じる。
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