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2009.01.09

「春」ねえ・・

雪が積もるかとの心配をよそに、結果として降り続いているのは冷たい雨。 ファンヒーターのスイッチを入れようとして、ふと本体に取り付けられている温度表示を見ると2℃で、「見なけりゃ良かった」、と、内心悔みながら身震いをした。 数字を読んでしまうと、急に寒さがリアルなものとなって押し寄せてくる。

介護保険の継続手続きで市の職員との面接調査があり、今の季節を尋ねられての義父の答えは「春」だった。 これは正しいのか、間違っているのか、他人事ながらに首を傾げる。 そりゃあ当然「冬」には違いないが、昔の人にとってお正月は「初春」だったりもする訳で・・。

ますます「ひょっとこ具合」に磨きがかかってきた父の言動には、どうリアクションをして良いものか一瞬迷うケースも多い。 転落防止用のベッド柵を触りながら、真顔で「この中には水が流れてるだろ。」などと当然のように話しだされると、突っ込むべきかスルーすべきか、正確な情報を伝えるべきか相槌だけ打つか、結構迷う。 このような迷いは、当然他の人との会話ではあまり出会わない代物なので、脳の普段使わない経路を刺激されているような気がして、おもしろくもあり疲れもし、だ。

寒い今の時期を通り越して何となく春の気配を感じた時の、あの心と身体の緊張がふっとほぐれて穏やかになる感じ、もしも父が日々の生活でその「春の感じ」に包まれて過ごせている結果が「春」という回答だったのなら、それはそれで悪いことじゃ無いのではないかな、と、思った。 それは、そうだったらいいな、という、希望的観測にすぎないけれど。

私は私で、しっとりと包みこんでくるような寒さに、今夜のメニューの予定を変更して鍋ものにしようか、迷っている。 それぞれの「冬」、それぞれの「春」。

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