エーン、怖かったよ。
岩井志麻子さんのどろどろと怖いエッセイのような小説のような文章を読んだ後、ちょっと『お口直し』にと内田春菊さんの本を手に取った。
表紙を開いたら、いきなりバラリと真黒い塊が本から落ちてきて、まるで黒髪を束ねてあるように見えたので、ひえぇぇ!!、と、声を出して床に本を落としてしまった。
しゃがみ込んでよくよく見れば、だらんと垂れ下がった黒いリボンの栞・・なのだが、数えてみたら12本もある。 なんじゃこりゃ?
一体誰がこんなデザインにしたのやら、と、呆れながら裏表紙を開くと、しかも、「カバーは、ホワイト・ブラック・ブラウン・ブロンドの4色あります。(本文の内容は同じです)」、だそうだ。 って、ことは、この本はブラックなんだな。
「装丁 野田凪」、とある。 ちょっとー、野田さん、本気で怖かったんですけど。 正直に書きますが、読んでいる時にかなり邪魔です、この栞たち。 この芸術性の意図は何処に?
- 「愛だからいいのよ」 内田春菊著 講談社 初版2002年 1580円
思わず「愛ならいいのか?!」、と、八つ当たりしそうな程に、久々に怖かった。
横で笑っている『ますたあ』が、「一回読む毎に一本ずつ増えていったりしてね。」、と、茶化す。 やめてよ、トイレに行けなくなるから。
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コメント
こんばんは。とんだお口直しになりましたね。
でも怖いもの見たさで、手にしてみたい気も…
明日あたり本屋へ行ってしまいそう(ひゃー)
投稿: みりん | 2009.01.24 23:59
みりんさん、こんにちは。
落ち着いた状態でちゃんと見ていたなら、単に「変な本」で済んだのだとは思いますが。
暗い所で読んでましたし。(言い訳です)
ここは、この本に当たるのではなくて、そこまで怖さを事前に染み込ませた岩井志麻子さんを称えるべきなのかもしれませんねえ。 恐るべし、志麻子女史。
どこかで見かけたら手に取ってみてください。 12本もの栞はなかなか圧巻ですよ!(まだ読みかけですが、いまだにどうやって使えばいいのか判らない・・。)
投稿: リーボー | 2009.01.25 12:47