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2009.03.05

一年後

明日以降はまた雨になるらしいので、湿度の低いうちにと雛飾りを片付ける。

顔や頭を柔かい布で覆ってから体全体を大きめの不織紙で包みこんで、防虫剤と一緒にケースの中へ。 なんとなく擬人化している感覚があるので、ケースの底にパッキンを敷いてその上に丁寧に寝かせる。 「人形なんだから壊れなければ良い」だけの筈だが、私を育ててくれた人達の色々な想いがこもっているようで、軽く扱うのが憚られる気がしてしまって。 「また来年の春にお会いしましょう」、と、何の気なしに頭を下げてから、ガラスケースの扉を閉めた。

一年後か・・、と、ぼんやり考える。 ずっと先のことのような、すぐそこのことのようでもあり。 不思議だ。 一年後の私は、いったいどんな気持ちでお雛様を眠りから起こすのだろう。

久しぶりに青い空を見た「啓蟄」の午後。 降ろしたばかりの春色をした小さなお餅の雛菓子で、みんなでお茶をいただいた。

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