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2009.04.09

思い出と向き合う

毎年この時期になると、卒業した看護大学から同窓会のお知らせが届けられる。 その書類の中に今年は、「学生寮の閉鎖について」というのが入っていた。

私が学んでいた学校は新宿区にあるが、当時でも珍しく入学から卒業まで全寮制を強いていた。 「生活全般も指導の内」というスタンスだった訳で、地方から上京してきている学生たちにとっては、「親御さんも安心して娘を東京に学びに行かせることができる」という利点があったのかもしれない。 現に当時は東京以外の出身者がほとんどだったと記憶している。 一学年30名ほどしか入学を受け付けず、寮生活で四六時中『誰かの目がある』という状況の中で、連日緊張した病院実習をこなし、卒業までに約一割の仲間は途中でリタイアしてゆくという、なかなか過酷な日々だった。 さすがに最近になって、最終学年の生徒には通学を許可したり、希望者のみの入寮とするなど、だんだんと縛りが緩くなっていたという風の噂は届いていたが、ついにこの3月で寮は閉鎖され、やがては取り壊しも視野に入れた検討に入っているらしい。 時代だなあ、と、しみじみ思う。

良くも悪くもそれはそれは濃い学生生活を送った寮が、いざ取り壊されると聞けば、なんとなく「ある内にもう一回ぐらい見ておきたいよなあ」、という気分になるもので、4月中は連絡を入れれば同窓生が内部を見学させてもらえるとの由のお知らせだった。

お知らせを読んだ途端にたくさんの記憶の断片が、一気に押し寄せて来て、一瞬すぐにでも駆けつけたいような衝動に駆られた。 私は(自分で言うのもなんだが)結構Coolな奴なので、過去のことは過ぎ去ったことにして、あまり拘ったりしないタイプだと自覚しているが、それでも尚、オッと思わせる勢いがそこには残されていた。

予定を組めるかどうか、まだ分からないけれど、「行ってみるのもいいかな」と、ある意味軟弱にそそられているのも事実。 ・・こんな部分が残っていることが、自分でも意外な感じがしている。 年とったのかなあ?

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