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2009.06.24

無知でした

去年の夏の終わりにいきなりどうしたのか、蓮の花が見たくなった。 調べてみると残念ながらもうとっくにシーズンは終了しているらしいので、今年に持ち越しの扱いに。 どこか近くで見られないものかと探してみると、隣の市の寺院で育てられているとのことで、ひと月ほど前に場所の確認を兼ねて行ってみた。 境内や駐車場にずらりと水を張った鉢が並べられ、青々とした大きな葉っぱが茂っている。 お寺の敷地内に池があることを想像していたので、ちょっとイメージとは違ったが、育てられていることが確認できたので安心した。

そして、今日はちゃんと花を見る為に出かけた。 水鉢の上にすらりと伸びた茎が大きな花を辛うじて支えている。 中には昨夜の強風でしなってしまい、地面に向けて花が咲いているものも。 大輪の花は花弁のグラデーションも見事で、派手なピンクの色使いに反して上品な印象だ。 なにかちょっと浮世離れしたような清楚な美しさがある、と思った。 白や黄色の花もおっとりと穏やかに美しい。 風が吹くとハラハラと散って、それもまた風情がある。 菊とジャスミンを混ぜたような香りが漂い、いかにもお寺(お釈迦様や仏教)に相応しい光景だった。

とてもきれいでめでたし、めでたし・・でも、何か自分の中の蓮のイメージと違う。 「蓮ってこんなに茎が長くて長身で、その長い茎の上に花がつくものだったっけ?」 私の頭の中では、水面に花が浮かぶようにポッカリ開いているイメージだったのだ。 あれー??

帰ってきてから調べてみて、はっきりと原因が分かった。 私が思い描いていたのは睡蓮で、蓮ではなかったのである。 睡蓮は葉に切れ込みがあり、水面に葉の表面が浮かぶように茂り、同様に水面ぎりぎりで花が咲く。 それに対して蓮は葉が全円で、水面から茎が長く伸び、花も高い所に付くということらしい。 その上、私は睡蓮の花と蓮の花を混同しており、今日見てきた蓮の花が水面に浮かんでいる光景を想像していたのだった。 ・・なんてこったい! 言われてみればモネの「睡蓮」はこんな花じゃなかったよ、確かに。 その上、睡蓮はかつて熱川の「バナナ・ワニ園」に行った時、温室の中で嫌というほど見ていた経験もある。 これはそんな昔のことではない。 「あー確かに見てるわ、それ。」

私が本当に「見たかったもの」は、自然界には存在しないものだったらしい。 とほほ。 無知は怖い、と、静かに反省。

言い訳のようだが、蓮の花は浮世離れしたような独特の美しさだったので、機会があったら是非どこかでご覧いただくことをお勧めしたい。 午前中に見ないと閉じたり散ったりしてしまうらしいのでご注意を。

(ついでにもう一つ。 散った蓮の花弁はまさに中華料理を食べる時に使う「レンゲ(蓮華)」にそっくりの窪み具合で、感激した。) 

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コメント

蓮と睡蓮、りーぼーさんともあろうお方が、、、(^^)

でも、ちょっとその感覚わかります。

私は不忍池で見ましたよ。
凄ーっく、綺麗ですよね~。
極楽にいるかのような、うっとり感がありました。

私の父は朝早くに行って、開花の時に鳴るというぽん!って言う音を聞いたことがあるそうです。

それから、私は蓮根とハスの実のお菓子も好きです。

投稿: かおる | 2009.06.26 23:06

かおるさん、こんにちは。
おっちょこちょいなので、たまにとんでもないボケをかますリーボーであります・・はい。

あっ、本当にポン!って言うんですか。 話に聞いたことがあって、当日も蓮を見ながら「音がするのかなぁ??」なんて話してたんですよ、『ますたあ』と。

不忍池は有名ですよね。 子供の頃に行ったことがあるのに、記憶の中から蓮が削除されてしまっているのはどうしてなんだろう?!

それにしても、書いていただいたように、あの「うっとり感」は不思議です。 花を見てこんなにうっとりしたのは初めてだったように思います。

ハスの実って、ちょっとマカダミア・ナッツに似ていませんか? 蓮根のしゃきしゃき感も良いですよね。

投稿: リーボー | 2009.06.27 09:54

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