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2009.07.20

呼び方呼ばれ方

高校時代の級友がクラス会のお知らせをメール送信してくれている。 やり取りの中、相手をどんな呼び方にして文章を作るか、ふと迷うことがある。 例えばビジネスメールなら何も迷う必要もないのだが、会うのは久しぶりとしても、それよりもずっと個人的な親しい相手なのだから、「○○様」というのはいかにも他人行儀だし、かと言って「○○ちゃん」というのもこっ恥ずかしい年齢だ。 直接相手を目の前にしていれば呼び捨てにも親愛の情が込められて問題が無いけれど、文字列を送る文章での呼び捨ては冷たいし。 結局、当時呼んでいた呼び方をそのまんま使うのが、一番無難で落ち着く感じがする。

実は私の「リーボー」という呼ばれ方は、部活の先輩がつけてくれたものなので(しかも、本当は『りー坊』だったりする)、クラスメイトからは別の呼ばれ方をしていた。 男の子からは名字を呼び捨てまたは「さん付け」で、女の子からは名前の呼び捨てまたは「リーさん」が多かったような。 で、部活で過ごす時間は「リーボー」だった。 今はこうしてBlogで自分のことを「リーボー」と書いているのを読んでくれているせいもあり、当時の友達の多くからも「リーボー」と呼ばれる。 部活の仲間以外から「リーボー」と呼ばれると、なんだか5%くらいいまだに違和感がある。 でも、その違和感と同時に、名字以外で呼んでもらえる呼び方を持っていて良かったな、とも思うのだ。 結婚やご実家の事情によって名字が変わった人、離婚で元に戻った人、事実婚なので名字が変わらない人・・長く生きる分だけ色々な事情があるので、誰がどうしたとか訳が判らなくなる。 そんな意味でも便利だからだ。

今読んでいる本は、(あの『ソフィーの世界』、『世界がもし100人の村だったら』の)池田香代子さんと、(あの『がんばらない』の)鎌田實さんの往復書簡をまとめた本。 (感想等は後日にでも。) お二人は高校時代の同級生で、しかし、卒業後の交友も無いまま、お互い忙しく有名になってから再会を果たしたという間柄だそうだ。 往復書簡の最初の手紙は互いの「何と呼んだらいいですか?」で始まる。 池田さんに至っては、迷いに迷った挙句、「どうぞ決めてください」と鎌田さんに丸投げしている。 鎌田さんは「じゃあ、カマタクンで。」といった具合だ。 この空気が手に取るように伝わってきて、クスクス笑いたくなった。 やっぱりみんなそうなんだな、と、思った。

当時の呼び名を使えば一気に時代が戻る瞬間もあるし、お互いの関係性の距離によって呼び方が変わる時もある。 呼ばれ方によって、呼び出される人格が微妙に変化することもある。 どんな風に相手を呼び、どんな風に呼ばれたいのかは、人間関係において意外と大事なポイントなのではないだろうか。

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