« わざと凝らない | トップページ | 着ぐるみ »

2009.09.30

THE SAME MOON

そう、きっと私達は一緒に飲んだのだと思う。

誕生日の前の夜、ケータイからのメールが届いた。 離れた場所にいる友人が、ラム酒好きの私の為に、バーのバックヤードに並んでいるボトルを写真に撮って送信してくれたものだ。 タイトルは「前夜祭」。 ありがとう、思いだしてくれて。

メールのやり取りなので、たくさんの言葉を交わす訳ではない。 そこそこの時間差もできる。 でも、それでいて何故か、文章の隙間にある気持ちとか雰囲気とか、そんなものまで理解し合えているような感じ。 逆に多くの言葉は必要としなかったのかもしれない。 リラックスしたほんわかした気持ちに任せて、短いやり取りを幾度か繰り返す。

ちょうどその夜は、双方の町にきれいな月が昇っていた。 そろそろ店を出るという最後に送信されたメールには、「一緒に飲んでいたみたい」と、あった。

その一言がぐっと胸の一番奥に落ちてきて、気の利いた言葉が見つからなかったのだけれど、多分私達は一緒に飲んでいたのだと思う。 空間を超えて、同じ月に照らされながら。

秋は、そんな不思議なことがあっても、なんだか当たり前のような気がするほどに、夜の奥行きが深い。

|

« わざと凝らない | トップページ | 着ぐるみ »

コメント

今宵、月を見ている。
とても美しいきれいな月だ

投稿: | 2009.10.04 01:04

コメントをありがとうございました。

お月見ができたようで、よかったです。

こちらは午前中、雷が鳴るような土砂降りでしたので諦めムードだったのですが、夕方から嘘のようにからりと晴れ上がり、みごとな月を見ることができました。 期待していなかった分、嬉しさもひとしおだったように思います。 花札のボウズのように杉林からぽっかりとまん丸の月が上がって来る様子は、何度見ても圧巻!

鳩山総理の奥様が「お日さまをパクパク食べちゃうのよ」と言って世間から少々引かれていましたけれど、あの気持ち、判るような気がします。 それ的に言えば、昨夜は私も月を飲みました。 日の人と月の人、陰陽さまざまなのでしょうね。

月の光には気持ちを繋ぐトンネルを作る効果があるやもしれません・・。

投稿: リーボー | 2009.10.04 10:04

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: THE SAME MOON:

« わざと凝らない | トップページ | 着ぐるみ »