« ついてない | トップページ | 元気です。 ご心配なく。 »

2009.11.29

斜め掛けの法則

実家の両親がお世話になっている「かかりつけ医」の開業医とは、先代からのお付き合いだ。 元々は別の医院にかかっていたらしいのだが、私が幼い頃とても虚弱な子で、夜中に急に悪くなることが多く、辻を曲がればすぐ傍にある先代の「大(おお)先生」が往診して対応してくれたのをきっかけに、かれこれ40年以上のお付き合いということになる。 大先生は残念ながら数年前に亡くなったが、ご長男の「若先生」がそのまま後を継いだ。 若先生と私は同年代くらいだ。

両親もいつの間にか立派な年寄りとなったので、持病を抱え込んでおり、定期的に受診している。 おまけに年をとるとなんだかんだと気弱になるものらしく、愚痴をこぼしては若先生に慰めてもらっている様子。 一度私も顔を出してお礼を言ったところ、「いやいや、僕も自分のオヤジになかなかしてあげられなかったこととか、言ってあげられなかったことを、させてもらっているというか、そんな感じですから。」、と、笑っておられた。 ありがたいことだな、と、思った。

若先生の気持ち、よく判る気がするのだ。 自分の親というものは身近なのに、いや、身近すぎるのだろうか、妙に照れくさいような面があるもので。 なのに、本当はしてあげたいことを自分でも分かっているから、友人の親御さんとか親と同年代の他人とかには、逆にほいほいと出来てしまうことがある。 言ってあげたい言葉もちゃんと言えてしまうのだ。 私はこれを勝手に「斜め掛けの法則」と名付けている。

私の両親も、若先生をはじめ私の友人達から「斜め掛け」してもらってお世話になっているようだし、私もなにかと両親くらいの年齢の方と接する機会も多い。 直接ではなくて間接的な関係の相手の方が、素直になれたりよい結果を生むことになったりするケースも経験している。 不思議なものだ。

大きく見れば社会ということなのだろう。 実の子供が抱え込まずにいても、誰かが助けてくれている。 ありがたくて幸せなことだと思う。 愛情の連鎖などと書けば大袈裟になるけれど、私も両親にしてあげたいことを、同じように誰かにしてあげればそれでいいのだと思えば気が楽だし、それが廻り回って両親に繋がってゆくのかもしれない。

「斜め掛け」、なかなかオツじゃないか。 

|

« ついてない | トップページ | 元気です。 ご心配なく。 »

コメント

なるほど〜そういう事なんですね。
X(エックス)攻撃みたいな…って違うか。

投稿: Mr.Spice | 2009.11.30 10:53

Mr.Spiceさん、こんばんは。
「X攻撃」、すごーく久しぶりに出会った単語!
・・で、X攻撃って何だっけ?って調べたら、「サインはV!」だったんですね、そっかー。 すっかり忘れてました。 思い出させてくださってありがとうございます。

確かに斜め掛けを二つ重ねたらエックスですね、はい。

投稿: リーボー | 2009.11.30 20:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 斜め掛けの法則:

« ついてない | トップページ | 元気です。 ご心配なく。 »