« 同じもの | トップページ | 絶対的なブランド »

2010.02.11

鳥だんご

鶏だんご、ではなくて、鳥だんご。

部屋のすぐ外にあるネズミモチの木には、この時期になっても紫色をした小粒の実がたわわに実っており、それが野鳥たちの格好の餌場になっている。 みんなこの実をついばんで、飛び立つ際におまけで紫色の糞を落としてゆくので、庭のいたる所、何となく紫っぽい。

その枝に先週辺りから、メジロのつがいが陣取っているのが目立つようになった。 冬の寒さにふくふくと膨らんだ二羽が、ぴったりと寄り添っているのだ。 ころころ丸いものが二つくっ付いているものだから、私は勝手に『鳥だんご』と呼んでいる。

ぼんやり日向ぼっこを楽しむようにトロトロとまどろんでいる時もあれば、お互いの体にちょっかいを出して毛繕いしているような時もあって、見ていて飽きない。 こちらからすればメジロはどの個体も同じように見えて全く識別できないので、つがいも同じペアなのかどうかすら定かではない。 みんな同じようにふくふくと『鳥だんご』になっている。

仲が良いからか、見ていてこちらの気持ちまでホンワカすることはあっても、マイナスなイメージは何も湧いてこない。 平和とか、睦まじいとか、小春日和とか、のんびりとか浮かんでくるのはそんな単語ばかりだ。

見ているのがもしも、人間のペアだったらこうはいかないだろうな、と、思う。 例えば駅のホームで、電車の中で、街中で、店の中で、『人だんご』をつくっていちゃついているのを見るのは、あまり気分が良いものではない。 思わず視線を逸らすだろうし、虫の居所が悪かったらいらいらするかもしれない。

何が違うんだろう、と、考えてみても、よく分からなくて不思議だ。 嫉妬心だけではないような気がする。

(平和な感じのメジロの『鳥だんご』の様子は、こちらの写真で。)

暑いくらいの気候に驚かされたのもつかの間、今夜は雪になるとかならないとか・・。 たくさん着込んでメジロのように膨らみながら、一緒に春を待ちたいと思う。

|

« 同じもの | トップページ | 絶対的なブランド »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鳥だんご:

« 同じもの | トップページ | 絶対的なブランド »