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2010.03.24

プチお花見

春が来てソメイヨシノも咲き始めたというのに、こんな冷たい雨の日もあるから気が抜けない。 我が家の車「ルーテシア嬢」の外気温計は、驚くほど信用できるのでいつも当てにしているのだが、山から下りて町へ出たにも拘らず7℃から動かなかった。 これじゃあ真冬並みだ。 道理で寒いはず。

なんだかんだと野暮用を片付けている内に、昼食時間がすっかりずれ込んでしまったので、おにぎりを買って川沿いの公園の駐車場に車を止め、車内で食べることに。 冷たい雨の中の、ガラス越しのプチお花見。 植栽の大きな桜は二割咲き程度で、いかにも咲き始めの上品さが良い感じだった。 満開に咲き誇っている桜はどうも苦手なので、私にはこのくらいが丁度良い。

過日の大風で蕾をつけた大ぶりの枝がぼっきり折れてしまったらしく、邪魔にならない場所に移動してあったのを見つけたので、小枝を手折りして分けてもらってくる。

寒さに負けて、自販機の「あったか~い」午後の紅茶エスプレッソティーを買った。 確かに紅茶の苦味は今までの製品とは大違い。 一口目は美味しかったのに、だんだん苦味が不自然に感じられてきて、逆に鼻につくような印象に変わってしまったのが残念だった。 やっぱり紅茶飲料って、何か限界を背負い込んでしまっている気がする。

家に戻って焼き物の壺に桜の枝を挿した。 偶然にもきれいなバランスになって、茶室の掛け軸の前にでも飾れそうな出来ばえに嬉しくなる。 「この蕾、ちゃんと咲いてくれたらいいな」、と、思ってから、やっぱりそれは望み過ぎのような気がして、慌てて考えを引っ込めた。 あんまり何もかも上手くいくのも、運を使いきってしまうようで怖いので、望まず、あるがままに淡々としていようと思った。

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