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2011.05.29

たまには一人旅 その6

吉田川にかかる「宮が瀬橋」の袂にはお団子屋さんがあり、その奥はオープンカフェのような形で、ソフトドリンクなどを楽しめるようにもなっている。 水面を渡ってきた風に吹かれて汗を引かせつつソフトクリームを食べて、昨日の夕方老夫婦に教わったようにもう一度お城を見上げた。 町、それから、町の人々、見聞きした全ての光景を、心の中に焼き付けるような気分で。 今日も良い天気、そして、本当に暑い。 ちょっと移動して、最後にもう一度、丸い喉越しの冷たい水を汲んで飲む。

帰りは、オープンカフェの横から川沿いの遊歩道に降りて、国道方面に向かって歩いていった。 カバンはずっしりとしているが、良い気持ち。 川面には鷺の姿があって、鮎でも狙っているのか、じーっと動かずに佇んでおり、まるで絵のようだ。 木陰のベンチで本を読んでいる人、犬の散歩をしている人、緩やかなひと時。 立派な市民病院の近くから巡回バスに乗って、高速道路のインターチェンジの傍まで。 そこからはまた歩く。 高速バス乗り場までの途中にヤマト運輸の営業所があったので、暑さのせいにして立ち寄り、小さな紙箱を買ってその場でカバンの中身を詰め替え、配送手続きをしてもらった。 明日の午前中には届いてしまう・・便利な世の中。 最後の関門は長い登り階段で、息を弾ませながら高速道路に面したバス乗り場へ。 こりゃあ、お年よりにはキツイだろうなあ。

高山から来たバスには思っていたより人が乗っていた。(ちなみに、郡上八幡からの乗客は私ひとり。 で、しかも、最後の乗客だったみたい。) フランス語を話す若い女性が二人、前方と後方に分かれて座っていて、ヤマザキの「ふんわり食パン」を袋ごと渡しに行ったり返しに行ったりしているのが、妙に印象的だった。 あれはお昼ご飯だろうか?

多分家に帰っても夕ご飯を作るのが面倒だと予想されたので、名古屋駅で調達してゆくことに。 もちろん、「天むす」と「味噌カツ」と「手羽先」の名古屋三点セット。 新幹線改札のすぐ近くの駅構内に、なんと、あの「世界の山ちゃん」の支店があるのが素晴らしい! 立ち飲みも魅力的だったが、時間が無いので泣く泣く我慢する。 その代わりホームの売店で缶ビールを一本買ってから上りの新幹線に乗り込んだ。 誰にという訳でもなく、缶ビールのプシュッという音に遠慮を感じながら、何故か「家を出てから家に帰るまでが遠足です」と、言われた、小学校時代の先生の台詞を思い出して、可笑しくなった。 気がつくと、ずーっと歩き回っていた感のある旅行・・疲れたけど、思い切って出かけて良かった。 (おしまい)

今回のお土産

●大黒屋 「郡上地みそ」 ・・『ますたあ』がこのお味噌で私が作った味噌汁を飲んでひとこと、「凄い香り! こりゃあ子供には無理かも。」 今時こんなお味噌があるのかというような味と香り。 大豆と大麦の赤味噌系。 塩分もしっかりなので量は少なめに使っていますが、それでも十分に強い香りです。 材料の大豆がごろごろとそのまんま残っています。 私は楽しんでそれも食べちゃってますけど、懐かしの「味噌漉しざる」が必要なタイプ。 ちゃんとしたお味噌は多少煮立てたからといって、そんなに簡単に香りが飛ぶもんじゃないんだ、と、学ぶ気分。

●明宝特産物加工株式会社 「明宝ハム」 ・・以前に比べて脂も塩分も控えめになって、今風になりましたね。 でも、やっぱりどこか懐かしい味がします。 最近は「明宝ケチャップ」も人気があるみたい。 重たかったですけど、抱えてきた甲斐があるというものです。 そのまんまスライスするだけで、ビールのお供にぴったり。

●御菓子司両月堂 「郡上松風」 ・・味噌風味の和風カステラみたいな御菓子ですが、味噌の香りと表面のポピーシードの芳ばしさが絶妙! こんな美味しい松風は初めて食べました。 松風を見直しちゃった感じです。 ちゃんと作ればちゃんと美味しいお菓子だったんだなあ、松風って、と。 お年寄りにも喜ばれそう。 (ちなみに郡上八幡のお饅頭、大福系は何種類か味見してみたのですが、残念ながらどのお店のものも「あんこ」が私の好みではありませんでした。)

●桜間見屋 「黒肉桂」 ・・シナモンをまぶした黒砂糖の飴玉。 郡上八幡の方は「有平糖(あるへいとう)」と、呼んでいるようです。 どこにでもあるような、想像されるまんまの味の飴なんですけど、どういう訳かとっても美味しいです。 手作りがポイント? 今どき飴を手作りしているお店は少ないですよね。 ちなみに店舗では飴数種類の他にお菓子も扱っていらっしゃいました。 有名なお土産みたいで、いたる所に看板が出ています。

他に手ごろなお土産としては、いくつか点在している「食品サンプル工房」(場所によっては体験も可。)のストラップなど。 200円くらいから面白い物が買えます。 若い人たちが喜んでたくさん購入していました。 選ぶのも迷うのも、見ているだけでも楽しい!

(あくまでも個人的趣味の上では)「日本酒」と「あんこ」以外はとても美味しい町だったという印象です。 水の良さが決め手なのでしょうか。 ただ、お昼時を過ぎるとお店が閉店してしまったり、夕方も早くに店じまいする所が多い様子ですので、ある程度は計画的に。 ちなみに町の中心部にはコンビニはありません。 「ちょっとつまむオヤツ」のようなものを扱うお店はたくさんあります。 清水も飲み放題ですし、ね。

有名なガイドブックなど読みますと、たいてい「郡上八幡は2~3時間ぐらいの観光で、高山や白川に移動して宿泊」みたいなパターンが紹介されていますが、「ゆっくりのんびり歩き回ってこその町」、と、強く思いました。 駐車場も多くないですし、細かな路地が良い感じなので、できれば国道や駅の近くに車を置いてきて、じっくり歩くことをお勧めしたいです。

町屋は建物がびっしりしていますし、細い路地で玄関先や庭先を通ることも多いので、是非とも「通らせていただく」「見せていただく」という気持ちで。 挨拶とまでいかなくとも、軽く会釈して歩けば、町の人たちはフレンドリーに色々と話して教えてくださいます。

町のつくりは複雑ではなく、道標も整えられていますし、お城の方角や中心を流れる吉田川を目安にしてゆけば、方向音痴を自称する方でも心配は要りません。 きれいな公共トイレも要所に整えられていますし、座って休む洒落たベンチもたくさん用意されています。 ・・でも、夏は相当暑そうだなあ・・。   

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コメント

いいですね〜
なぜ郡上八幡?という謎がまた旅情をそそるお話でした。

僕もどこかへふらっと行きたいな〜。なんとなく数年前に、何の用も無いのにふらっと川越へ行った時のことを思い出しました。

投稿: Mr.Spice | 2011.06.04 22:05

Mr.Spiceさん
色々とやらなくてはならないこともおありでしょうけれど、ふら~の旅は気分転換になりますので、是非機会を作っていただいて。

後から考えてみると、「時刻を気にせず好きな時に食べる、それも自分で作らずに。」というのが、実は何よりの気分転換だったかもしれないです。

なぜ夢のお告げが郡上八幡だったのか、行ったら分かるかな、と、期待していましたが、やっぱり行っても分かりませんでした。 なんだったんだろうなあ・・?? でも、とりあえず鯉はたくさん泳いでいましたので、一応、呼んでくれた御礼を言っておきました。(えさもあげなくちゃいけなかったか?)

投稿: リーボー | 2011.06.04 22:34

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