みっちり
大阪は建物がびっちりしている、・・・という表現では伝わらないだろうな。 隣の建物との隙間が狭い。 敷地ぎりぎりまで壁を作る、とでも言えばいいだろうか。
例えば、都内の住宅地だと、「お隣さん」との間には、植え込みや腰の低いブロック壁なんかの境界引きはあっても、その自宅側には自転車一台が通れるようなプチ通路、プチ庭のような隙間があって、玄関先から勝手口に行けたり、ちょっとした物置スペースになっていたりするのだけれど、そのゆとりがあまり見かけられない。 だから、家の壁がお隣との境界引きを兼ねている様な、そんな風にも見える。
その代わりといっては変だが、玄関前スペースは都内のそれよりもゆったり作られていて、狭くても植栽や駐車スペースのデザインなど、凝ったものが多い気がする。
家具やインテリアを扱うお店もたくさんあって、いつ行っても結構な人数のお客さんが店内で物色しているし、扱っている家具そのものも、絶対必要なもの、というよりは、リビングを充実させるためのものが目立つ。 例えばドが付くくらい大きな革張りソファーだとか、美術性の高いテーブルのセットだとか。 大抵は一部屋全体のトータルデザインで提案されているような売られ方をしていて、私のような者にとっては、「こんな大きなもの、どこに置けと言うのか!!」というような代物・・それがまた、どう見ても、ちゃんと売れているような扱われ方をしているからすごい。
確かに街区によっては豪邸揃いの場所もあって、ああ、あのソファーはこういったお宅にあるんだろうな、などと思ったりもするのだが、やっぱり、大きな家も大きな家なりにみっちりとしているのが、ちょっと可笑しかったりもするのだ。
家の中で過ごす時間を大切にしたり、そのためにお金をかける人々なのかな、と、思いながら見ている。
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