自然はそんなに甘くない
敷地の一角に謎のキノコが群生しているのを発見する。 初めて見る相手。
上から覗いた様子はシイタケに良く似ているが、軸や傘の裏は全く異なっており、しかも、鼻を近づけるとなかなか芳しい「いかにもキノコの芳香」がする。 むふふ、食べられるのだったら、調理一回分くらいは余裕で集まりそうな量だ。 「さて、あなた何者??」と、早速ネット検索に取りかかった。
結果としては、よく見かけられる種類らしく検索は比較的容易だったものの、相手はなにせキノコである。 念には念を入れて画像横断検索を繰り返し、「よし、間違いない!」と自信が持てるまで小一時間すったもんだしていた。
一応「食べられるキノコ」に分類されており、とても良質なダシが出るらしい・・のだけれど、非常に残念なことには、「人によっては嘔吐や下痢などの消化器症状が出ます」、と、ある。 個人で運営なさっている某サイトの管理者さんは、「毎年楽しみに食べていたのですが、家族の中で私だけ必ずやられるので、今後は泣く泣くこのキノコから撤退することにしました」、だそうだ。 うーん、「人によって」かあ。
まあそこまでリスクを冒して食べるものでもなかろうと、諦めてはみたもののすっきりしない。 「毒キノコ」なら「毒キノコ」で諦めも付こうものだし、「食べられるキノコ」ならもろ手を挙げてラッキー!と喜べるところを、「人によって」とはいかにもどっちつかずの感じが否めない。
一番残念だったのは、その、いかにもという感じの中途半端さだった。 そんなには世の中甘くないわなあ。
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